「どうして喫茶店をはじめたの?」と、喫茶おおねこで出会ったお客さんによく聞かれる。
そりゃあ二日前から自家製あんこを込んだり一杯一杯ちまちまとネルドリップでコーヒーを淹れていたり朝8時ごろからお店を開けていたりするから、相当の喫茶店好きなのかとかこれまでも飲食店を営んでいたのかとか聞かれるけれど、そんなことはない。喫茶店でないといけなかったとはあまり思っていない。
だから、なんでかなあ。といつも言葉を濁してしまう。その時々に適切だと思うことを口にしているけれど、端的な言語化をまだまだできていない感じがする。
私は、ちいさなしごと(小商い)をすることで、愚直に目の前のひとと等身大に向き合う人間的な交流が増えて、人類がもっとまともに生きていければいいという、ちいさなしごとからは桁外れかもしれない野望を持っている。
そして、ちいさなしごとにおいては、主語のおおきな話はそこらじゅうに溢れていてもう十分なので、関係性を素朴に大事にしたらいいんじゃないかと思っている。だってたいていのことがきっと関係性があれば、どうにかなると思うから。自分と自分自身との関係性、自分と他者との関係性、自分たちと動物、自分たちと地球との関係性。関係性をちいさくちいさく素朴に大事にできるような場所。私にできることといったら喫茶店だった。だから喫茶店をはじめた、それだけの話。
それにこれはきっと後付けだけど、喫茶店ってそういうところでしょうと思う。自分自身との関係性をみつめなおしたり、自分と他者との関係性に思い悩んだり、自分と他者との関係性がそこで生まれたり、そういういかにも人間らしく素朴な場所。喫茶おおねこでも、ひとことも話さずに自分との時間をだいじにされていく方もいるし、居合わせた方々同士で話がもりあがったりもするし、手紙を書いたり、写真を撮ったり、おもいおもいに過ごしている。社会学でいう「ゆるいつながり」がある場所、ともいえるかもしれない。(過去の記事には「公共の場所」と書いた。)
ああ、今日は私の思考の走り書きのようになってしまいました。こういう記事でもいいかな、いいよね、考えてる途中の言葉もこれからここに書いていきますね。
さてさて今日も深呼吸して歩きましょう。
水曜日は喫茶おおねこ、9:00-15:00 openします。
ところは東京都武蔵野市吉祥寺北町2-2-20 カフェバーひととてま にて。
Have a good day!
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